TVアニメ『バック・アロウ』展開早すぎで追いつけない?第4話

TVアニメ「バック・アロウ」 公式サイトより

 毎回展開がジェットコースターであり、自由すぎてついていけない人もいるのではないだろうか。オリジナル作品ということで先が見えない分、そのスピードに追い付いていけるか、視聴者を振り切ってしまわないかも気になるところ。個人的にはとても面白いのだが。

 15年前。レッカ凱帝国の北の壁際の村で、シュウとカイは家畜のように扱われていた。税を差し出せない代わりに国に子供たちが差し出されたのだ。村の大人たちは連れていかれる子供たちを遠目から覗いていた。完全に見捨てられ、夢も希望もない状態だ。連れていかれた牢屋は天井もない、着さらし雨ざらしの場所で家畜以下のエサをふるまわれる最低の場所だった。

 カイはこんなところにいてたまるか、と拘束をやぶって逃げ出そうとするがシュウはそれを押しとどめる。この境遇こそチャンスで、ここで力を発揮することができれば都でお偉いさんの目に留まることができるし、それを自分とカイの二人なら成し得ることが出来るというのだ。

 カイはシュウの言葉を信じ、二人でのし上がりこの手にレッカ凱帝国を掴もうと約束を交わした。

 それから二人は誓いあった通り順調に上へ上へとのし上がっているようだ。シュウはゼツ凱帝にアロウを討つと約束したために間もなく出発することに。そこにカイがやってきて自分も手伝うと言いだすがカイが来ると手柄はカイのものになってしまうため、今回は手柄をアップするためにも自分がいくとシュウは伝える。その言葉に、国を変えるにはより中央に、という二人の約束を示し、15年の時がたっても思いが変わらないことを示す。

 カイに来てもらう代わりに四界鬼隊という金で雇える傭兵の出動を要請してあるシュウ。その四界鬼隊はレッカ凱帝国・リュート卿和国の中立地帯を敵襲していた。そしてそれが済むとシュウの依頼に応じて目的地へと出発を開始した。

 一方アロウたちグランエッジャはどうやって壁に近づくかを話し合っていた。だいたいの地図を手に入れ作戦を立てるが、レッカやリュートを刺激せずに進むことが重要になりそうだ。キャラバンロードという中立地帯にを通るのが最善ではないかというソーラの言葉に従うことに。彼はエッジャに1年前にやってきた医者で、それまで各地を回っていたという事で様々な知識があるようだ。

 だいたいの進路が決まったところにビットが慌てて入ってくる。なんでもレッカの軍隊がやってきたというのだ。まだここはイキの国なのになぜレッカの軍がきたのか? レッカ側はイキ大統領から城塞戦艦を狙うならイキへの攻撃とみなさないというお墨付きをもらってやってきたらしい。彼らは本格的に国から捨てられたのだ。

 レッカの軍を率いているのはもちろんシュウ。シュウは凱帝の言葉を放送する映像媒体を彼らのもとによこす。その中で凱帝は「壁の外に行こうとするのはリンガリンドの秩序を乱す破壊者になる。世界へ樹の代わりにレッカの有志がお前たちを殲滅する」 とのことだ。さらにここに交渉の余地はなくただ滅ぶのみなのだと断定されていた。 

 アロウ、アタリーでレッカの軍を相手しエルシャにはグランエッジャを動かし、北東にあるバンドキアという中立都市に向かってもらうことに。

 レッカ軍に向かって強行突破する形になるグランエッジャ。シュウは彼らに向かって四界鬼隊を投入する。正規軍ではないが金の力で動く4人組だ。

 ブライハイト戦となるため一般平やエッジャ村住人は退避することに。その前にシュウたちはグランエッジャに向けて絶縁リウムという煙を吹きかける。すると突然グランエッジャがうんともすんとも動かなくなってしまう。この動きを見て、城塞戦艦は普通のシステムと同じだということを知るレッカ軍。どうにか原因を探って動き出したいところだが、四界鬼隊が迫ってくる。

 だがそれよりも早く、アロウたちの前にシュウがやってくる。アロウはシュウが味方だと思っていただけに、なんでこんなことをするのかと尋ねるが彼は自分は自分の都合で動くとアロウにも最初から言っていたという。それを信じるかどうかはアロウ次第なのだ。シュウは四界鬼隊がこれからアロウたちを倒しに来ること、アロウは未知数だから彼らに支払う報酬に金額がついておらず言い値になっていることなどを告げ、応援を送るとさっさと前線から去ってしまう。彼はいったい敵なのか味方なのか、食えない男だ。

 シュウが去ると入れ替わりで四界鬼隊がやってくる。ブライハイトの色合いが緑、紫、赤、黄でそれぞれ風、水、火、土の能力を使って攻撃してくる。彼らはそれぞれ「飛ばし尽くす」「流し尽くす」「燃やし尽くす」「埋め尽くす」という信念をもっているらしい。わかりやすい信念だが、破壊衝動に直結した信念は手ごわいという。

 百戦錬磨の戦いをしてきたという彼らに、昨日今日ブライハイトにのったアロウがかなわうわけがない、というのが相手側の思惑のようだがアロウは誰もが驚く技を繰り出しその思惑をあっさりとかわしてしまう。

 突然アロウのブライハイトが分裂し、四界鬼隊に攻撃をしかけだしたのだ。アロウは自分のことすらよく知らない男。ブライハイトで何ができるか、信念なども固定されていない。信念を持たない人間なら一つの器にこだわらなくて済む、という突飛理論で分裂を可能にしてしまったようだ。だがこの分裂はかなり体力を消耗するらしく、ダメージはかなり与えたが疲弊も相当なものになってしまったようだ。

 だが、このアロウの戦いをみたシュウは何を思ったかレッカ軍の武装を全て解除させアロウの元にやってきた。一体どういうことなのか? シュウ個人はたった今現在をもって、エッジャ村のみんなに投降すると言いだしたのだ。

 まだまだレッカ側に勝機があるのになぜそのようなことを言いだしたのか? だ、がシュウは勝ち負けではなくついていくだけの価値があるかどうかを見ていたようだ。

 アロウたちの目的である壁を壊して外の世界に出る。それには自分のような頭の切れる人間が必要だ、と言い切り、自分を仲間にしろと言いだしたのだ。

 だがシュウの側近であったレンは突然そんなこと言われても納得も理解もできない。シュウに自分の裏切りをレッカに報告しろとまで言われてしまう。さらにシュウが裏切るなら自分はシュウと闘わなくてはならない、とまで思い詰めるが四界鬼隊が現れてさっさとレンを回収して退却してしまう。

 ここで戦っても勝ち目がないと判断したのだろう。それに続いてレッカ軍はシュウを置いてさっさと退却してしまう。

 残されたシュウとエッジャ村の面々。飄々と作戦会議をしようと言いだすシュウに向かって村人たちは全員銃口を突きつけた。そうなるだろうと予測はしていたシュウ。彼は彼らが知らない城塞戦艦の仕組みについて教え、ストップしてしまった機体がこれから動くようになる、など彼らに足りない知識を与えられることをアピールするが、果たして本当に信用できるのだろうか。

 一方レンは本拠地に戻りカイと対面すると、彼と幼いころから誓を立てていたシュウが裏切ったことを報告するのだった。

 この裏切りの報告をうけてカイはどう出るのか? シュウとカイが対立するのか、そうならないようにするところまでシュウが読んでいるのか。これからどんな展開がまっているのか相変わらず楽しみだ。

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