TVアニメ『弱キャラ友崎くん』キャラが掘り下げられていない?第4話

TVアニメ「弱キャラ友崎くん」公式サイトより

 優鈴から相談を受けることになった友崎。彼女は意中の中村が、アタファミに夢中で全くかまってくれなくなったことから、自分もアタファミをやってみたのだが上達しないことから友崎にアドバイスをもらおうとしたのだ。思いがけずに女子の家にあがることになった友崎だったが、いかんせんアタファミガチ勢なせいで、女子との対話云々ではなく、ガチトーンでアタファミの攻略法を説くことに終始する。

 その伝授の仕方もかなり日南に影響されており、語尾まで似てきてしまう始末。だが、今まで多くの時間をアタファミに費やしてきただけに、友崎の優鈴へのアドバイスはかなり的確なもの。

 これをやれば中村に弱すぎるから、と邪険にされることはないだろう、ととにかく怒涛にアドバイスを送った友崎。その熱意に優鈴はなぜそこまでたかがゲームに熱心なのかを訪ねてくる。

 たかがゲーム、されどゲーム。友崎にとってアタファミに熱中しやりこみ研究することは誰かにひけらかすためでも、何かに使えるから、などの理由ではない。ゲームが強すぎても誰かと盛り上がれずひかれるだけなのでは? といわるが、人の目を気にしているわけでもない。

 友崎にとって、友達と笑うことが人生の全てではない、という考え方がありさらに昔から性格を変えたくても変えられないから今こういう生活を送っているのだ。

 優鈴に名前は出さず、日南という強いゲーマーに出会い、人生が神ゲーだと教えられ、説得されて改めて人生というゲームに向かいあって神ゲーとまでは言わなくとも良ゲーであるということを確信し、少しずつ変われるようになってきたことを語る。

 優鈴も変わりたい気持ちがあれば変われるはずだ、と自分以外の誰かに力強い言葉を送ることが出来た。

 日南は友崎のこの行動について報告を受けると、装備していた武器がたまたまボスのスキルに強く出れるものだったという軌跡だと結論付けた。ただし、まだまだこれに自信を持つのは早い。攻略しなければならないヒロインは別にいるのだから。

 そう、彼が攻略する予定のヒロインは風香。彼女をどうデートに誘うかが問題だ。日南は口実に使えそうな日曜日に使える映画の試写会のチケットを差し出してきた。

 だが、友崎はこのチケットを使わなかった。風香がいるとにらんで図書室に向かい、彼女が大好きだと言っていた作者の本について、実は自分は全くよんだことがないということを告白する。いつも座る席の近くだったから開いていただけで本当はゲームのことばかり考えていたこと。前回は言いだせなくて嘘をついてしまったことを正直に話、共通の趣味があるわけではないけれど、これからも風香と仲良くしたいということを誠実に伝えることが出来た。

 風香は驚いたようだが、怒ることもなく普通に話をしてくれた。このとき友崎は日南にもらったチケットで彼女を映画に誘う事はしなかった。テンションが上がった場で誘うのは彼の中では不誠実な行為になってしまうと判断したためだった。

 その日の放課後、日南との報告会に向かおうとしたところクラスメイトに見つかり、視聴覚室へと引っ張られてしまう。そこにはアタファミを準備した中村が待っていた。どうやら以前のリベンジを行うらしい。中村は友崎が最近優鈴と仲がいいことも気に入らないようで、事情を知りたがるが中村本人が原因だとはさすがに言えない。

 さらにプレイを躊躇していたらクラスのカースト上位女子たちや優鈴たちも集まってきて引くに引けない状況に。

 アタファミには手を抜けない友崎はあっという間に中村を倒してしまうが、中村は何度も何度も再戦を申し込む。なんとなく覗きに来ていた女子たちはあまりの圧倒的な展開にもう帰りたそうだったが、機嫌の悪い中村はそれも許さない。

 ひたすらに中村がボコボコにやられるだけの戦いを 何度も繰り返す。だが、やっと中村が友崎相手に一機だけ落とすことに成功した。だが、そこに口をはさんできた者がいた。それは、最近中村に振られたばかりだという女子カースト上位のエリカというクラスメイトだ。

 彼女はことあるごとに「キモい」と発言し、友崎への勝利に固執する中村も、やたらと強い友崎にも「キモイ」と文句を言い続けた。中村は自分に振られた腹いせかと突っかかるが、今までずっと負けた姿を見ていたエリカは中村を徹底的に罵倒する。

 たかがゲーム、しょうもないゲームに熱くなって、さらにずっと負けててダサイ、キモイ、努力も無駄、とまくしたてたことで、キレたのは中村ではなく友崎だった。

 友崎はこの何回もの戦いの中で、以前戦ったときよりもいかに中村が練習を積んできたのかがよくわかっていた。アタファミはルールがシンプルで奥が深い神ゲーだ。努力すればするだけ強くなれる可能性を秘めており、中村はそのかいあって強くなった。惨敗しても言い訳しないで戦ってきたのだ。だからそんな中村を笑うエリカが許せなかったのだ。

 声を上ずらせ、裏返らせて慣れてない大声で人の努力、そしてアタファミを笑うやつが嫌いで、自分で努力もせずに人の事を笑うなとエリカに堂々と言ってのけた。

 エリカはそれを聞いてなお「キモ」とだけ言って部屋を出ていってしまうが、この友崎の言葉はエリカ以外のその場にいたメンバーにはちゃんと届いたのではないだろうか。中村や優鈴たちも、そのままお開きという感じで退出してしまい、最後には日南と友崎だけが残された。今回は意外にも日南が何もしないままだった。

 次の休日にも日南と友崎は一緒に外でランチをとっていた。風香を誘う事は出来なかったが、友崎は日南に、チケットを持っているから一緒に行かないかと映画に誘ってみた。だが部活があるからとあっさり断られてしまう。しかし日南はこの後だったら予定があいているから別の映画をみにいこう、と逆に提案をしてくれる。

 友崎は日南が誘いに乗ってくれたことに高揚感を覚えていた。それは、努力をしてほしい結果を勝ち取ったから、という風に解釈していたが、果たしてそれだけなのだろうか。

 友崎のことを見直した女子たちが増えてきて、このままいくとあっという間にリア充になってしまいそうだが、そう簡単には進まないのだろうか。掘り下げられていないキャラたちとはいったいどんなイベントが待っているのだろうか。

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