アニメ『Dr.STONE』第2期3話

アニメ「Dr.STONE(ドクターストーン)」公式HPより

 とうとう通話に成功した千空と大樹。ここまでくるまで1年。かなり最初の段階で離れ離れになってしまった二人だが、声だけとはいえやっと再会することができた。死んだことになっている千空の墓の前で盛大に涙をこぼす大樹。

 この涙にはかなりグッとくるものがあったが、「千空、千空」と続く言葉が出てこない大樹が「俺は千空」と言ってしまい千空本人に突っ込まれているのも、幼馴染らしくて本当に良い。普段クールな千空もさすがにちょっと声が震えているところも含めてこのアバン部分は感動的だった。

 この通話は科学王国のみんなにも、遠い地にいる相手と本当に言葉を交わせるのだという衝撃を与えた。作ったカセキは勿論、知らない相手ではあるが千空の信頼する大樹の話は何度も聴いていた面々はその友情が距離を超えて再会した事実を喜んでいた。

 しかしそうそう感動を分かち合い、思い出話をしている場合ではない。千空はこの電話口に司軍のやつを一人連れてくるように大樹に指示。連れてくる理由は何でもよく、大樹自身もなぜ連れてこなければならないかは知らない方が都合がいいという。

 大樹は基本的に千空のことを信頼しているが、一つだけ彼に確認を行った。それが一番血が流れないかどうか。千空もこの計画が一番血が流れないと太鼓判を押したことで大樹は詳細を知らなくてもこの計画に乗ることを快諾した。

 この計画をうまくいかせるためには時間がない。司帝国からの総攻撃まで時間がないことから逆算しても早々にスタートさせなけれならないのだが、ゲンが科学王国に戻ってくるタイミングで大樹の方の計画もスタートさせねばならない。つまり翌日だ。

 だが、大樹が携帯電話が地下深くに埋め込まれていた、といったことからゲンらしくないやり方に、何かあったのではないかという不安が募る。

 その不安は的中しており、ゲン、クロム、マグマは司帝国の、やばすぎる耳を持つ羽京に追い詰められていた。矢を使って攻撃をしかけてくる彼はゲンたちを歩くだけでカサカサ音がしてしまう草原へ誘導。ゲンはどうにか彼の耳へ音が届かないように移動したいのだが、コソコソ逃げ回ることが性に合わないマグマが大騒ぎしてしまう。携帯電話を大樹たちに届け、あとはゲンを無事科学王国に連れ帰ることが任務なのだが、このままではそれは難しい。

 クロムは大樹たちに渡し損ねた電池のあまりを取り出し、あっという間に火を起こす。火をつけることで煙幕を出し、見えなくなっているところに大声を出して羽京をおびき寄せ、ゲンを先に逃がす作戦を決行した。

 ゲンも二人を置いていくことに抵抗を覚えつつも自分が戻らなければもっと多くの人間を助けることができないと役目のために必死に科学王国へと走った。

 大樹と杠は、千空に言われた「仲間に誘う相手」をもう既に定めていた。それは自分たちを常に監視している女性、ニッキーだ。監視さえ味方につけてしまえば今後他のメンバーを仲間にするさいに便利になるはずだ。

 話を聞いてほしい、とニッキーに話しかけるが彼女はただ二人を監視するためだけにいるだけで彼らの話を聞こうとはしない。何か言おうとするとすぐさま拳が出るが、大樹はその攻撃を全て受け止め耐えることで、彼女が自分たちの話を聞くように仕向ける。

 根負けしたニッキーはそのまま携帯電話の前へ。そこから突如聞こえてきたのはゲン扮するリリアンの声。そう、ゲンはなんとか大樹たちが電話をかけてくる直前にもどってくることができたのだ。その傍らにクロムたちがいないのは気になるところだが、とりあえずは作戦を遂行することが先決だ。

 リリアンと、通訳のセバスチャンという偽名を使って千空が電話口に出る。リリアンの口からアメリカが復興していると伝えられ、何も知らない大樹も度肝を抜かれるがもちろん嘘だ。これを信用して司帝国にいても理がないことを伝えてこっちに寝返ってもらう作戦なのだが、思いがけないことが起こった。

 それは、ニッキーがガチのリリアンファンであったことだ。学生時代柔道をやっていたニッキーはリリアンの歌を生きがいにしていた。辛いときも苦しいときもその歌声に励まされ、ライブにも足しげく通っていた。心酔しているリリアンをもし語っているなら許さない、とまで言われてしまい急にピンチに陥る千空たち。

 まだ本当にリリアン本人なのかどうか確信が持てないというニッキーは、本人ならば答えられるであろう問題を出してくる。1問目はこれまでのCDの総売り上げ枚数。

 これは忘れたと答えるかカンで当てるか、失礼なことを聞くなと怒るかどれかで切り抜けようとするゲンだったが千空はこれを当てにいく、とフェルミ推定を使って答えを導き出し6000万枚以上と返答し正解する。

 そして2問目。これを答えられたら信じる、というニッキーの問題はリリアンの3サイズだった。白夜から届いたことがある本人の写真をヒントになんとか数字を絞り出す千空だったが、ファンが知ってる公称の数字とは異なっていたことが発覚。リアルな数字だとごまかすが、リリアンはファンへのファンタジーを捨てない、と偽物だと判断されてしまう。このままでは作戦が失敗してしまう。

 千空たちは最後の手段である音源を再生する。このストーンワールドで目覚め、もう二度と聞けないと思っていたリリアンの歌声。それがいかに貴重なものであるかガチファンであればあるほど痛感するだろう。この歌声を発する人物はもうこの世にいない。そう悟ったニッキーは、千空に他の曲もこの歌のように復活させられるのかどうかを訪ねてくる。

 だが、それはできないときっぱりと千空は答える。科学についての質問に嘘はつけないのだ。復活させることは出来ないが、この唯一最後の歌だけは必ず守ることをニッキーに約束する千空。

 ニッキーはその言葉を聞いて、千空を信頼したようだ。大事なものを信じぬく千空の姿勢にほれ込んだニッキーは千空と協力することを約束。こうして、司帝国に初めての仲間ができたのだ。

 順調に内側に入り込んだ千空。ここから総攻撃の間までに何人の協力者を増やすことができるのか。そして、クロムとマグマの安否は如何に!?

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