TVアニメ『回復術士のやり直し』第3話

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　フレアの部屋から持ち出した宝石や金で旅の支度を整えたケヤルガとフレイアは王都を離れることに。王都ではフレアが殺されたのは近衛隊長のレナードが犯人でありそのまま逃げたという話でもちきりになっていた。

　フレアが殺され、残る娘であるノルンだけが国王を慰められるために、留学から一刻も早く帰ってきてほしいといわれているようだ。ノルンはフレアの妹だが一周目の世界ではケヤルが正気を取り戻していたことに感づいていた唯一の存在。ケヤルとしては今回の人生ではなるべく彼女に関わりたくはない。

　ケヤルガになったケヤルはまたしても過去を思い返していた。フレアを社会的に消し去り、フレイアとして自分の手元に置くことで最大の復讐は果たしたが、彼にはまだまだ復讐したい相手は残っていた。フレアたちとパーティを組外を回っていた時、剣の勇者のブレイドと砲の勇者ブレッドたちにも最低な辱めを受けていた。ブレッドは一見、フレアやブレイドらからの暴言から自分を庇ってくれているようだったが、夜な夜な自分に暴力をふるったかと思うとそれを謝りながら無茶苦茶にするというような男だった。

　フレアは毎度の如く自分を汚く罵り、薬を与えながら自分の欲求を満たすのに使っていた。それを見ていたブレイドは、女でありながらフレアを慕っており、そのフレアにいたずらされていた、ということでケヤルの体に触れ、暴力を働いてくるという、誰を相手にしても地獄のような対応を受けていた。

　本当にこの作品はおぞましいと感じる描写がふんだんに使われている。世の中の復讐劇を描いた作品がいかに綺麗に描かれているかがよくわかる。ここまで残虐というか人間の心のない行為が行われていたら、ケヤルが人生をやり直してまで復讐をしようと思えるかがよくわかる。

　復讐の心を持ったまま、ケヤルガたちはラナリッタという都市にたどり着いた。王都の東に位置する自由都市だが、聞こえはいいが犯罪、非合法商売などなんでもありというカオスな街だ。ケヤルはここで使用されている水が、魔物の死体で汚染されていることを知り、これからしばらくすると病が大流行することを予見する。

　自分でこの水を摂取し、体内に抗体を作りだし伝染病の特効薬をいち早く作りそれを承認に売ることを計画するケヤルガ。

　見るからに怪しい商人を選び出し、そいつらに薬を売りつけさらに大量の薬を後日売る契約を取り付けるケヤルガ。これも何か思惑があってのことのようだが、果たして……？　ケヤルガは薬を量産する前に奴隷商へと足を運び、奴隷を一人買う事に。

　フレイヤは人を雇うならば冒険者の方がいいのでは？　と奴隷を買う事に難色を示すが、元々人を奴隷のように扱っていた女が記憶がないからと言って奴隷を買う事に否定的意見をいうことにケヤルは驚いたようだ。だがもっともらしい言葉で彼女を納得させ、奴隷を選ぶことに。

　ケヤルガが探しているのは戦闘用の奴隷。色々な種類を見せてもらうが、ピンとくるものがいない。もっといないかと主人にきき病に侵されて使い物にならないと判断されたものたちをまとめてある牢へと通されるケヤルガ。

　その中に一人、氷狼族の少女がいることを発見する。病に侵され苦しそうだが、その目は憎しみに燃えていた。ケヤルの相手のステータスをみる力で確認しても悪くない物件だ。　ケヤルは復讐に燃える目に惹かれ、彼女を買い取ることを決める。　もし彼女が復讐を果たしたらどんな表情をするのか。それを楽しみに彼女を迎え入れた。

　一方王都では、フレアを殺したとされるレナードがケヤルの正体をしていたことが発覚していた。ここからケヤルが終われる身になってしまうのか？　ケヤルの目論見とは？　次回も嫌悪感いっぱいな話になることを期待している。