アニメ『BEASTARS ビースターズ』学園を離れたレゴシとルイの今後……学第16話

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　殺されたテムの事を思いだすレゴシ。彼とは生前そこまで仲のいい関係ではなかった。ごくわずかの思い出の一つが、彼にアルパカの毛と羊の毛の違いを聞き、触らせてもらったときのことだった。

　そんな思い出を振り返っている時に突然背後から襲われるレゴシ。風邪で鼻が弱ってるうえに、背後からの攻撃で相手の顔もわからない。しかし肉食の習性を理解し、パワーでもレゴシを圧倒するこの刺客こそ、テム殺しの犯人だと確信する。

　味覚と触覚で情報を探ろうと、相手の口に噛み付くレゴシ。思わぬ反撃にひるんだ相手はそのまま校舎内へと逃げていってしまった。

　残されたレゴシは電話で親友のジャックを呼び出す。ジャックは風邪をひいたレゴシが鼻を詰まらせて困っているのかとティッシュを持ってやってくるが、血を流し倒れている姿に絶句する。

　そんなジャックにレゴシは、自分はこれからしばらく学校に来られない、と伝えて立ち去ろうとする。ジャックは傷だらけの彼を医務室に連れていこうとするが、その言葉は届かずレゴシは行ってしまう。

　向かったのは裏市。頼れる大人と考えて浮かぶのはここで出会った闇医者のゴウヒンだった。彼に弟子にしてほしいと頼み込むも、その願いはあっさり却下されてしまう。裏市で問題を起こしたレゴシが自分の周りをうろうろすることを快く思わなかったようだ。

　しかしゴウヒンは何やら妙案が浮かんだと、レゴシを拘束して、手に何やら凶器をもちだした。果たしてゴウヒンの策とは？

　一方、シシ組のトップになったルイは、裏市にあるストリップ劇場にいた。ここでは一匹だけ草食獣・コスモが踊り子として働いていた。肉食獣にとっては性欲と食欲が一気に刺激される人気嬢だ。だがもちろん危険も隣り合わせで、彼女がショーを行う際は檻が観客と彼女の間を仕切ることになっていた。

　その日もショーが始まり、コスモが客の前に現れる。興奮も高まる中、突然檻が開いてしまうというアクシデントが起こった。理性を失った肉食獣の客が彼女に襲い掛かりあわや食殺──となるも、場を制したのがルイ。このように、裏市で起こるトラブルにシシ組が介入して信頼を得ているようだ。

　ルイはシシ組に溶け込むために肉食を続けていたが、草食の体にはとうてい耐えられるものではない。席を外し、食べた肉を吐きだす毎日。日に日に痩せていくルイを見かねた部下のイブキがサラダを差し入れてくれるが、ルイはそれを受取ろうとしない。

　同情されたくないと突っぱねるルイに手を焼くイブキだったが、そこにルイを訪ねてきたオオカミがいる、と知らせが入る。レゴシかと思うルイだったが、やってきたのはなんと演劇部の後輩・ジュノだった。

　レゴシもルイも学園を離れ、裏市でなにかを成し遂げようとしているようだ。二人がどのように成長していくのか、まだまだ目が離せない。