『アナ雪2』“ステマ騒動”でディズニーが謝罪「コミュニケーションに行き届かない部分」『アベンジャーズ』にも疑いの目

『アナと雪の女王2』公式サイトより

 現在公開中のディズニー映画『アナと雪の女王2』(以下、アナ雪2)の“ステマ疑惑”を受けて、5日、映画を配給するウォルト・ディズニー・ジャパンが公式サイトで謝罪した。

 事の発端となったのは、3日の19時頃、Twitter上に『アナ雪2』の感想をまとめた漫画がほぼ同時に複数投稿されたこと。7人の漫画家たちが思い思いの感想を「#アナ雪2と未知の旅へ」というハッシュタグとともに投稿したのだが、その不自然さから「ステマではないか?」という疑惑が浮上した。

 その後、Togetterでもまとめが作成されるなど疑惑はどんどん拡大。批判の声も大きくなり、炎上騒動へと発展した。漫画家たちは、試写会に招待されPRで漫画を描いたが、「PR」の表記が抜けてしまったと次々謝罪ツイートをしたが、その内容が似通っていたことから、「7人も同じPR表記漏れってどう考えてもおかしい」「PR依頼した広告代理店から、PRであることは口止めされてたんだろうな」と、かえって疑念を招く事態に。

『アナ雪2』の国内展開を手掛けるウォルト・ディズニー・ジャパンは、一部メディアの取材に対し、「ステルスマーケティングではないという認識であり、意図して起きたことでもない」と回答。「今回のトラブルについて、公式サイトなどでの発表予定はない」としていた。

 しかし、それが一変。同社は5日、公式サイト上に声明文を掲載し「ご参加いただきましたクリエイターのみなさま、ファンのみなさまに多大なご心配、ご迷惑をお掛けし、深くお詫び申し上げます」と謝罪した。また、今回の企画について、改めて、「クリエイター7名のみなさまに映画『アナと雪の女王2』をご覧いただき、ご感想を自由に表現いただいた漫画をTwitterに投稿いただく企画」と説明。

「本企画に伴う投稿は、『PR』であることを明記していただくことを予定しておりましたが、関係者間でのコミュニケーションに行き届かない部分があり、当初の投稿において明記が抜け落ちる結果となってしまいました」と経緯を明かしつつ、「今後このような事がないよう、関係者一同、深く反省するとともに、コミュニケーション体制を見直し、再発防止策を講じてまいります」と綴っている。

 しかし、今回の対応には、不信感を抱く人も決して少なくない。当初ディズニーが謝罪の姿勢を見せなかったことや、アメリカでは法律で罰せられており、日本でも景品表示法違反になる可能性も高いステマ行為を「関係者間でのコミュニケーションに行き届かない部分があり」という一文で済ませてしまうディズニー側や広告代理店の対応は、あまりにお粗末だろう。

 今回の騒動を受け、『アベンジャーズ』や『キャプテン・マーベル』など、他のディズニー作品でも同様の他の作品にも疑いの目が向けられている状況だ。

 公開初週に前作の約2倍の興行収入19億円の好スタートをきった『アナ雪2』だが、思わぬところに落とし穴があったようだ。作品はもちろん、ディズニーの企業イメージを大きく損なうこととなった騒動だけに、今後の是正処置に注目が集まる。

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