『千銃士』サ終したのに勢いが止まらない！ コラボカフェからその人気を探ってみた【コラボカフェ編】

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　女性向けの武器の擬人化作品で、今、ブームになりつつあるジャンルがある。古銃をモチーフにした『千銃士』だ。

『千銃士』は、圧政を敷く「世界帝」とレジスタンスの戦いを描いた、LINEとマーベラスによるスマートフォン向けゲーム。レジスタンスであるプレイヤー（マスター）は、古銃から銃の化身である「貴銃士」を呼び覚まして育成し、現代銃を有した圧倒的戦力の世界帝軍に立ち向かっていく。2018年3月22日にリリースされ、同年7月にはアニメ化もされている。

　だが、この『千銃士』がすごいのは、ここからだ。残念ながら、ゲームは今年6月11日にサービス終了となったのだが、作品人気はまったく衰えない。サービス終了したにも関わらず、続々とコラボレーションが決まり、グッズの供給も続いている。

　また、古銃業界も前代未聞の事態となっており、それまで男性ファンばかりだったところ、続々と若い女性が何十万円もする高価な古銃を買い求めるようになっているという。最近では、一般的にも、“古銃＝『千銃士』”の認知が広がっているようで、古銃の展示がある「ハプスブルク展-600年にわたる帝国コレクションの歴史」（2019年10月19日～2020年1月26日、東京上野・国立西洋美術館）公式Twitterが、『千銃士』ファンに向けたツイートも行っていた。

　このとどまる所を知らない『千銃士』ブームについて、本記事では、ライセンシー（THEキャラCAFE）、グッズ販売店（ソフマップAKIBA④号店アミューズメント館）、古銃販売店（シカゴレジメンタルス）を取材。全3回にわたって、そのブームの現状をお届けする。

　第1回は、7月末まで行われた、THEキャラCAFE（池袋オトメイトビル4階）による『千銃士』コラボカフェについて、コラボカフェを手掛けている株式会社コンテンツシードの網倉聖造氏をインタビュー。THEキャラ初のコラボカフェに『千銃士』を選んだ理由やメニューへのこだわり、グッズが早々に完売してしまった背景などを聞いた。

■キッチンカーは1,2位を争う人気！

――THEキャラにとって、初めてのコラボカフェに『千銃士』を選んだのは何故ですか？

網倉聖造氏（以下、網倉）　他の企業でコラボカフェの経験があった僕が入社する前から、『千銃士』はずっと長く人気のあるコンテンツとしてかかわらせていただいており、お客様の熱量が高く、雰囲気も良いということと、コンテンツ自体にパワーがあるということで、決めました。

――ファンの雰囲気も良いとのことですが、どのような所で温かさを感じましたか？

網倉　店員を気遣っていただいたり、特典で“推しキャラ”が出た時は「お兄さん、ありがとうございます」とお声をいただいたりと、ありがたいお言葉をいただいておりました。コラボカフェでもそうですね。接している中で、そういうお客様が多かった感覚はあります。

――食事が美味しいと評判でしたが、メニューで工夫したことやこだわったことは何ですか？

網倉　コラボカフェといっても、お金を払ってお食事をする飲食店なので、やはり美味しくないと意味がないというのが自分の中であるんです。一度、あるコラボカフェで、キャラクターのカラーだけで食材を決めて、お肉が好きとか、紅茶が好きといったキャラの好物やイメージで味重視のメニューを作ったことがありました。すると大好評で、こういう路線で行くことにしたんです。

『千銃士』のコラボカフェはファンの方からすると、「何でこのメニューなのかな？」と思うかもしれません。たとえば、「ハプスブルク定番のカツレツ」は、ハプスブルク帝国が今でいうオーストリアのほうなので、そこの定番の食事を調べ、彼らはこういうものを食べたかもしれないと、想像して作りました。「オスマンのカラータピオカ入りココナッツミルクアイス添え」も金銀財宝に象徴されるオスマン帝国をイメージして、タピオカを宝石と見立てて作りました。美味しいのはもちろん、お客様が世界観をイメージできるような料理開発を心がけていました。

 
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