『ちびまる子ちゃん』いつも能天気なヒロシが「珍しく真面目」だと話題

 4月14日放送のTVアニメ『ちびまる子ちゃん』(フジテレビ系)では、まる子に負けず劣らずマイペースなヒロシが「珍しく真面目」だと話題に。今回もネット上で大反響が起こっていたので、ネット民の声と共に内容を紹介していこう。

 話題のエピソードは『まる子、偏食をする』の巻。同話はまる子が給食のパンを残し、デザートのプリンを食べる場面から始まる。“パンを残しても好きなものは食べる”という身勝手な食べ方に、クラスメイトたちから非難の声が殺到。しかし当の本人は、「私が何から食べようと勝手でしょ!」と全く聞く耳を持たない。

 まる子の偏食っぷりは自宅でも健在で、“お腹いっぱい”という理由で夕飯の野菜炒めを残してしまう。それもそのはずで、実は夕食前にまる子は好物のアイスを食べていたのだ。するとヒロシは「そういうもんはご飯の後に腹が減ってたら食え」「それがデザートってもんだ」とまる子を一喝し、「大体な、その残し方も良くないんだ」「なんでニンジンとネギだけ残してあるんだ」「残すんなら平等に残せばいいだろ」と説教を始める。

 もちろんまる子が素直に聞き入れるはずもなく、「嫌いだから残してあるんじゃん」「(平等に残すなんて)そんなもったいないことできない」と屁理屈ばかり。だがヒロシは続けて「ニンジンとネギだって他のものとおんなじだ」「皆が苦労して育ててきた大事な食べ物だぞ」と、食の大切さを語り出すのだった。

 いつもはどこか能天気なヒロシだが、今回のエピソードでは如何にも“父親らしい姿”を見せていた。これには視聴者からも、「珍しくヒロシが父親してて笑っちゃったww」「今回ばかりは完全にヒロシが正しい!」「ただの酔っ払い親父だと思ってたけど、時々至極全うなことを言うよね」など驚きの声が続出。また「普段がロクでもないからこそ、たまに見せる真面目な姿に凄い心を動かされる」「怒るときはちゃんと怒る。そういうところがあるから憎めないんだよね」と感銘を受ける声も少なくない。

 しかしヒロシの熱弁虚しく、まる子は改心することなく物語は幕を閉じる。普通のアニメであれば“食の大切さ”や“偏食せずにしっかり食べよう!”を教訓にして終了するところだが、『ちびまる子ちゃん』では、なかなかそうはいかないようだ。

 現在、同番組は「10週連続さくらももこ原作祭り」の真っ最中。原作に乗っ取って前話から“ブラックまる子”が描かれているが、次回はどんなエピソードが展開されていくのだろうか。周りの意見を一切聞かない、まる子の歪みまくりな性格にもぜひ注目してもらいたい。

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