“クッパ姫”ブームで話題の「任天堂は著作権に厳しいのか」という疑問 エロ同人とかはダメだろうけど……

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マリオポータル(任天堂公式サイト)より

 任天堂の著作権をめぐる対応が話題になっている。きっかけとなったのは、先週あたりから突如としてTwitterなどで大流行している、クッパ姫だ。

 ようは「スーパーマリオ」シリーズのクッパが女体化したら……という二次創作。マレーシアのファンが、9月に発売されたスイッチのゲーム『New スーパーマリオブラザーズ U デラックス』で、キノピコが新アイテムの「スーパークラウン」を取ると、ピーチ姫によく似た「キノピーチ」に変身するシーンから着想を得て始まったものだ。

 すでに様々な「設定」がつくられたり、派生キャラも産まれたりと大流行。早くも、クッパ姫をテーマにした同人誌即売会までが予定される自体になっている。

 だが、その流行に待ったを掛ける人もいる。同人グッズの製作を受注する会社が「クッパ姫の注文は受けない」ことを表明したり、同人誌など金銭の発生する行為は避けるべきというツイートをする人も。

 様々な絵師・マンガ家も次々とクッパ姫のイラストをTwitterなどで発表しているが、これに対して警鐘を鳴らす人も。『FAIRY TAIL』で知られるマンガ家の真島ヒロ氏は「流行りのアレは本来二次創作に厳しい版元さんじゃないですか?」として「若い作家さんに少し覚えていてほしいのは、自分の立場、版権元、自分と契約中の会社、他者との関係などを考慮して、最悪自分以外の誰にも迷惑がかからないという担保を得てから好きな活動をしてほしいと思います」とツイート。これを受けてなのか、一度はクッパ姫のイラストをツイートしていた『ワンパンマン』で知られる村田雄介氏は当該イラストを削除をしている。

 一部のメディアが任天堂に、このブームについて取材を実施したりと、様々な方向へと派生しているクッパ姫の騒動。誰でも知っている愛されキャラゆえのブームではあるのだが、任天堂は「自社の著作権に厳しい企業」としても知られているところ。

 ちょうど、このブームの最中には、任天堂が公道カートのレンタルサービス「マリカー」に対して、知的財産権の侵害行為の差し止め、並びに損害賠償を求める訴訟の判決が下され、「マリカー」側が1000万円の損害賠償などを命ぜられたばかり。「マリカー」は、マリオカートを模したカートに加えて、コスプレ衣装まで貸与しており、かねてより著作権などを侵害しているのでは、と指摘されていた。

 これだけ見ると「やはり、任天堂は著作権に厳しい」と思われそう。だが、これまでの任天堂の著作権侵害をめぐる事件を見ると、特に重視しているのは自社の作品やキャラクターのイメージが損なわれる物を排除することに主眼を置いている。

「マリカー」は、すでにいくつもの事故を起こしており、危険性の高さから問題にもなっているもの。無関係であっても、マリオのコスプレをして人を撥ねたりすれば、キャラクタ
ーのイメージが大いに損なわれることは間違いない。

 つまり、キャラクターのイメージを傷つけたりするようなものでなければ、ファンアート
程度は許されるというのが、正しい理解ではないかと思われている。

 ただし、エロ同人にしたり、グッズにして販売したりした時にどうなるか……。
(特別取材班)

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