『天才バカボン』、深夜枠でのTVアニメ化で気になる「トラウマ回」の描写 実は怖い『バカボン』

 赤塚不二夫の『天才バカボン』が、『深夜!天才バカボン』としてTVアニメ化されることが発表された。7月から深夜枠で放送されるという。

 昨年、誕生50周年を迎えた『天才バカボン』。『深夜!天才バカボン』の監督・脚本を務めるのは、アニメ『しろくまカフェ』のシリーズ構成を手がけた細川徹。アニメーション製作は『テガミバチ』や『さばげぶっ!』などで知られるStudioぴえろ+が担当する。

 今回、パパ役はアニメ声優初主演となる俳優の古田新太が演じることに。先月、第2期の最終回を迎えた『おそ松さん』からは、トド松役の入野自由がバカボンを、おそ松役の櫻井孝宏がウナギイヌの声を担当する。ほか、日高のり子(バカボンのママ役)、野中藍(ハジメちゃん役)、石田彰(レレレのおじさん役)、森川智之(本官さん役)といった豪華声優陣が揃った。

『天才バカボン』は1971年、75年、90年、99年にもTVアニメが放送されており、『深夜!天才バカボン』は約18年ぶりのTVアニメ作品となるが、深夜枠での放送は今回が初めて。監督・脚本の細川徹は「深夜ということで、今までのアニメでできなかった原作に近い自由で過激なバカボンにしたいと思っています」と意気込みを見せている。深夜アニメになった『バカボン』が一体どこまで“攻める”のか、早くも注目を集めている。

 というのも『天才バカボン』は連載時、次第に作風がホームコメディからパパが中心のブラックユーモアにシフトされており、連載中期に差し掛かると、グロテスクな表現や皮肉が目立つように。いわゆる“トラウマ回”もあり、有名なのは「かわった友だち」というエピソード。パパが「手しか見せない友人」の姿を見ようと奮闘するが上手く行かず、最終的に家を燃やせば友人が出てくるかもしれないと画策して放火したが、焼け跡からは腕の骨しか見つからなかったという話だ。

 この「かわった友だち」はTVアニメ2作目である『元祖天才バカボン』でアニメ化されている。「放火」を「アクシデントによる火災」と、一部の表現を変更されて放送されたが、「一番怖い話」として有名だ。『バカボン』のTVアニメシリーズは、原作の暴力的な表現や残酷な描写を抑えたり、書き換えたりしているが、それでも「怖かった」と振り返る当時の子どもは多い。

「原作に近い自由で過激なバカボンにしたい」とコメントした細川氏は、Twitterでは「相当自由にやらせていただいてる」ともツイートしているだけに、『深夜!天才バカボン』の内容に期待がかかる。再びトラウマを植え付けてくれるような内容になるのか、放送を楽しみに待ちたい。

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