ラグビーが好きな人、“出し切った”ことがある人なら共感できる熱いドラマを熱く作る!『ALL OUT!!』プロデューサーインタビュー!

 雨瀬シオリが月刊「モーニング・ツー」(講談社)で連載中、ハードで迫力あるプレイシーンと、めちゃ熱いキャラクターたちが紡ぐドラマで人気の本格高校ラグビーマンガを原作に、ついに今月から放送が始まった『ALL OUT!!』。

 高校生の全国大会がTV中継され、かつては有名なTVドラマの題材にもなった人気スポーツでありながら、ラグビーを題材としたTVアニメは、意外にもこの『ALL OUT!!』が史上初となる。

 作画にかけるカロリーも高そうだが、20日に放送された第3話では熱い試合シーンを披露し、アニメファンをうならせ、原作ファンを喜ばせた。

 本作の制作に、果敢に名乗りを上げた製作委員会は、どんな意図や想いがあったのか、また“史上初のラグビーテレビアニメ”制作にはどんな苦労があるのか。製作委員会に名を連ねるアスミック・エース株式会社、コンテンツ事業部の青井宏之プロデューサーに、熱い『ALL OUT!!』への想いを語っていただいた!

1610_ao01.jpg(C)雨瀬シオリ・講談社/神高ラグビー部

■『ALL OUT!!』は見ている人に何かお土産を持たせられる作品!
―― 他誌さんの清水健一監督へのインタビューで、「プロデューサーが原作に熱く惚れ込んでいて……」という記事もありました。そこも含めて、まずTVアニメ初のラグビーマンガ『ALL OUT!!』のアニメ化決定の経緯を教えてください。

青井宏之(以下、「青井」) 清水さんがおっしゃったのは、MADHOUSEの林(雅紀/アニメーションプロデューサー)さんだと思いますが、そもそも『ALL OUT!!』のアニメ化したい! となったのは大体2014年の2月、コミックス3巻が出ているころです。原作を読んで、すごく熱い物語だし、雨瀬さんが描く絵も魅力的で、アニメーションになったら心打つ素晴らしいものが生まれるんじゃないかとわくわくしました。

 私自身スポーツアニメが好きだったんですが、『ALL OUT!!』はキャラクターのドラマ性が強く、他のスポーツアニメに共通する、王道のスポ魂ものの魅力があると感じたので、こちらから講談社さんに相談しました。

 アニメーション制作がMADHOUSEさんとトムス・エンタテインメントさん、2社体制になったのは、その当時トムスさんと別作品でもご一緒させていただく機会もあり、相談させてもらい、その流れで「制作はこういう体制でとうでしょうか」となりまして。その中で先ほどお話に出た、林さんが熱く『ALL OUT!!』に興味を持ってくれて、清水さんに監督をお願いしようとなったんです。

―― 清水監督が野球やサッカーと比べると少ないであろう、ラグビー経験者なのは大きいですよね。

青井 そうですね、すごく恵まれた作品だと思います。本当にめぐり合わせですね。清水さんは高校時代にラグビーをご経験されたそうですが、「やってる」「やってない」ではずいぶん違うと思います。たとえばラグビーにまったく接点がない人は、去年の「ラグビーワールドカップ2015」(以下「W杯」)まで、おそらく「ノックオン」(プレーヤーがボールを落とし、ボールが前へ進んでしまう反則)が何なのか、わからなかったと思うんです。中にはアメフトとごちゃ混ぜになっている人もいたかもしれませんね、アニメやマンガの影響で。

 ただ、僕はラグビーが題材だからというわけではなく、単純に「面白いからアニメ化しよう」というところから始まっているんですよ。作品に惚れ込んで、この『ALL OUT!!』のキャラクターが動いて、声が加わり、音が加わったら、やっぱり人の心を動かすというか、見ていて胸を打つような作品になるだろうと。エンタテインメントというものは、見ている人に何かお土産を持たせられるような作品であればと思っていて。『ALL OUT!!』はそれが原作からほとばしっているので、アニメーションにしたときにより強固なものになればいいなと思っています。

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