今や世界的に楽しまれている日本発の“コスプレ”だが、こだわりの衣装を手作りしているうちにプロになってしまった愛好家も少なくない。そんなデザイナーたちの中で今注目されているのが、アメリカのLoriAnnだ。
■「普通じゃない」キャラクターやオブジェをコスプレ衣装で表現
DCコミックスの『バットマン』シリーズに登場するキャラクター、ハーレイ・クインとジョーカーに触発された斬新なコスチュームの数々や、『スタートレック』や『ドクター・フー』の世界観でデザインされた衣装など“コスプレ”ファンの注目を浴びているデザイナー&パタンナーがLoriAnnである。いずれもどこかゴシック風のデザインが特徴で、フォーマルなパーティーなどへ着て行っても場違いにならないようなドレスもいくつか見受けられる。
「どこか普通じゃないキャラクターやオブジェが大好きで、衣装にすることで現実に表現したくて、ここ数年は完全に“コスプレ”の世界にハマっています。コミックスやドラマの世界のスーパーヒーローになりたいと憧れる子どもは多いですが、その一方で敵役のキャラクターも生き生きとしていて魅力的ですよ」と、情報サイト「The Daily Dot」の取材に応える彼女は、どうやらドラマの主人公よりもハーレイ・クインとジョーカーなどのように、アブなくて魅力的な敵役のキャラクターに惹かれるようだ。
もともと“コスプレ”を目指していたわけではない。5、6歳から好きでよく裁縫をしていたという彼女だが、10代の頃にはファッションデザイナーになることを夢見るようになった。高校生の時には、パーティーに参加する親友のために“ディック・トレイシーのマドンナ風”にドレスをアレンジして喜ばれたということだ。
そして1995年に転機は訪れた。母の勧めもあって、手作りした胴衣(ボディス)をオンラインオークションサイト「eBay」に出品してみたところ、その日のうちに50ドルで落札されたのだ。これに手応えを感じた彼女にさらに追い風が吹く。フロリダ州タンパの街で毎年開催されている「ガスパレラ海賊祭り(Gasparilla Pirate Festival)」で仮装する参加者のために海賊衣装を作ったところ話題となり、リクエストがひっきりなしに来るようになったのだ。映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』のヒットもあり、“海賊コスプレ”が当時ちょっとしたブームになっていたこともに有利に働いた。
そのうちリクエストの中に“コスプレ”も寄せられてくるようになり、『ドクター・フー』に登場する次元超越時空移動装置「TARDIS」をデザインした衣装などを手がけるうちに“コスプレ”デザイナーとしても有名になって今日に到る。気になった向きは彼女のサイトLoriAnn Costume Designsをチェックされたし。
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