悪童からプロの声優へ──『ダイヤのA』落合福嗣から“三冠王の息子”の肩書が消える日

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TVアニメ「ダイヤのA」スペシャルサイトより。

“フクシくん”の愛称で親しまれる、中日ドラゴンズGM・落合博満の息子・落合福嗣（以下、「フクシくん」）。大手声優事務所・青二プロダクションに所属するフクシくんが、現在放送中のTVアニメ『ダイヤのA -SECOND SEASON-』（テレビ東京ほか）に追加キャストとして出演することが決定した。まだまだ“落合の息子”の肩書きが外れないフクシくんだが、これまでの声優としての評価は意外と高く、声優＆アニメファンから今後の活躍を期待する声が多く上がっている。

　身長・185cm、靴のサイズ・29.0cm（！）の巨漢と風貌。また、3歳のときTV番組収録中に起こした“落合家チ○ポ丸出し放尿事件”をはじめ、子ども時代からの数多くの伝説エピソードを持つフクシくん。“チ○ポ放尿”以外にも、「ボクのパパは三冠王だぞ！」と叫びながら女子アナの乳を揉みスカートの中に顔を突っ込む、ナインティナイン・岡村隆史が肩を組もうとすると「誰に肩組んでんだよ！」と激昂する、TAKE2に「もっと面白いことやってみろよ！」と説教するなど、破天荒な悪童で知られてきたフクシくんも、今や青二プロダクションに所属し、声の仕事に精を出す素晴らしい大人だ。

　その証拠に、『それが声優！』で声優デビューを果たしてからは、劇場用アニメーション『シンドバッド 空とぶ姫と秘密の島』に出演し、「エンドクレジットで見るまで気付かなかった！」と称賛されたり、TV番組のナレーションを務めたりと、今後が期待される声優の一人となっている。

　そんなフクシくんが、大人気TVアニメ『ダイヤのA』に出演、成孔学園の玉木浩司役を演じることが決定した。本人も「『ダイヤのA』はマンガ、アニメーション共にとても大好きでずっと読んできた、観てきた作品だったので作品を盛り上げる一員になれてとても嬉しいです」と喜びのコメント。さらに「成孔野球部の一人として全力でプレーしていきますので皆様よろしくおねがいします」と、そこにかつての“悪童”の影はない。

　これには声優ファンからも「実力あるし大丈夫」「もっといい役を与えてもいいくらいだわ」といった声が多く上がり、また「ナレーションやってたの聞いてたけど、素人感は一切なかった」「たまたま見た番組でナレーションしていたのを聞いたが、後から名前を見てビックリした」と、ナレーションでの仕事ぶりを高く評価した上で、アニメにも期待を寄せる声も見られた。

　ただ作品に、父・落合博満の名を頂戴した、落合博光というキャラが登場していることもあり、「親の七光りじゃね？」「話題性だけならやめてほしい」「完全に父ちゃんのおかげだろ」など、まだまだ半信半疑な声も上がってしまっている。

　どうか『ダイヤのA』で“声優・落合福嗣”としての実力を証明し、“落合の息子・フクシくん”を卒業してほしいものだ。そして、父が“打撃職人”と呼ばれたように、落合福嗣が“声職人”と呼ばれる日が訪れてほしい。