パクリ扱いは「最大の侮辱だ」 『GANTZ』『いぬやしき』のマンガ家・奥浩哉が気炎を吐く

1506_okuinu.jpgいぬやしき第3巻(奥浩哉/講談社)

 今月11日、『GANTZ』(集英社)、『いぬやしき』(講談社)の作者として知られるマンガ家・奥浩哉が、ツイッター上にて自身の作品が“パクリ”扱いされることへの不満を述べ、ネット上では奥作品について議論が起こることとなった。

 奥浩哉の代表作といえば、SFマンガ『GANTZ』。『GANTZ』は過激な描写や非日常の世界観が魅力の作品で、アニメ化やゲーム化、さらに2011年には実写映画としても公開された。この『GANTZ』に見られるように、奥はCGによる背景作画の草分け的存在として知られるほか、おっぱいの秀逸な描写など、その表現力に定評のあるマンガ家だ。

 そんな奥は今月11日、自身のツイッターにて

「なんだか、僕の漫画読んでる人は みんな 僕の漫画はパクリで出来てると思っているんではないだろうかと疑ってしまう。だとしたら、誤解だし 最大の侮辱だ。」


奥浩哉[@hiroya_oku]のツイートより引用)

 と投稿。奥が“パクリ”扱いに怒りを表明するのは今回が初めてではなく、2011年にも『GANTZ』が『進撃の巨人』(講談社)のパクリではないか、と指摘が上がった際、奥がツイッター上で反応し、ネット上で話題となっていた。

 今回の奥の発言を受け、ネットからは「パロディとかオマージュが多いからガンツは面白いのでは」「今の時代オリジナルなんてないよ」「(パクリと言われるのは)売れてるマンガ家が誰もが通る道」と奥作品の面白さを改めて評価して、奥を擁護する意見や、「『GANTZ』のオチが酷かったのが、この人が叩かれる全ての元凶」「パクリと言われるよりも『GANTZ』のオチを気にしろよ」と、代表作『GANTZ』に対する不満の声が上がった。また、“パクリ”疑惑に対して奥がしばしば反応をしていることもあり、「ネットの評判を気にしすぎ」「マンガ家がツイッターやってもろくなことがない」との冷静な意見も。

“ブッ飛んだ”設定の中、作中に時事問題や等身大の話題を盛り込む近年の奥作品は、どこか身近さを感じさせるのか、ネット上で話題になることも多い。現在連載中のマンガ『いぬやしき』劇中では、「(『GANTZ』は)ネットでクソマンガ認定されてる」 といった自虐的な描写もある。こうした“パクリ”疑惑をネタにするような余裕を持って、奥には今後も面白い作品を描いてもらいたいものだ。

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