『北斗の拳』ケンシロウとブルース・リーの切っても切れない関係!? 原哲夫が『北斗の拳』秘話を語る

1505_hokutonoken.jpg『北斗の拳』OFFICIAL WEB SITEより。

 5月27日放送の『ナカイの窓』(日本テレビ系)「絵を描くお仕事SP」に、マンガ家の原哲夫が出演。代表作『北斗の拳』(集英社)にまつわる秘話を語っていた。

 全世界で累計1億部以上を売り上げているという『北斗の拳』。連載期間は1983年~1988年にかけての5年弱に過ぎない。これは、当時26歳だった原の「どうしてもやめたい」という連載終了の意向によるものだという。また、番組中では『北斗の拳』の定番“断末魔の叫び声”について、「ひでぶ=痛ぇ!ブー!」「あべし=あああああ!ベシッ(腕が折れて顔に当たる音)」とその成り立ちを解説したり、“ラオウの最期”場面の原画を見せて、背景の雲を描いたのは、当時原のアシスタントを務めていた『ROOKIES』(集英社)などで知られるマンガ家・森田まさのりだったことも明かしていた。

 さらに、原は『北斗の拳』キャラクターのモデルについて言及。ケンシロウは、原が好きだったブルース・リーと松田優作。ほかにも、シルベスター・スタローンやアーノルド・シュワルツェネッガーら、アクションスターをモデルにしたキャラもいるという。ラオウについては、「名前は忘れたけど、『ブレードランナー』のレプリカントの人」(原)と、俳優のルドガー・ハウアー(番組の補足による)を挙げた。ちなみに、ケンシロウの声優を務めた神谷明は、先日バラエティ番組に出演した際、ブルース・リーをケンシロウの声のモデルにしていると語っており、ケンシロウとブルース・リーは切っても切れない関係と言えそうだ。

 原はマンガのキャラ作りについて、「好きな人のいいところだけとって、最強のヒーローをつくろうと思った」「良い要素を入れて作らないと(キャラが)持たない」と語る。そもそも原は、多くの有名マンガ家を輩出した小池一夫劇画村塾出身。同塾を主催するマンガ家・小池一夫は、書籍『キャラクターはこう動かす!』(小池書院)などをはじめ、「キャラ起(た)ち」の重要性を広く説いている。キャラ作りについて熱弁を振るう原からは、小池の影響の大きさがうかがえるだろう。

 現在は「月刊コミックゼノン」(徳間書店)で、『いくさの子 -織田三郎信長伝-』を連載中の原。53歳の今でも創作意欲が衰えない大御所マンガ家から、どんな個性的なキャラクターが誕生するか、期待したいところだ。

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