今夏アニメはガールズライフものが粒揃い 新作アニメを“切り捨てるタイミング”は4話がベスト!?

1408anime4.jpg『ハナヤマタ』公式サイトより。

 7月からスタートした深夜テレビアニメの本数は38本(うち3~15分尺の短編アニメが8本)。そして今、そのほとんどのタイトルが4話目を迎える時期となりました。前評判の高い話題作は押さえで継続視聴するとして、予備情報のないタイトルをいかに取捨するかは、序盤での見極めが肝心となります。

 流行りモノを限定して観たいのなら、まとめサイトなどで評判が高いタイトルを軒並みチェックする……というのが手っ取り早い方法といえますが、いかんせん好みに合うかどうかはその人次第、というわけで「面白いアニメは観たいけど、つまらないアニメで時間を無駄にしたくない!」と思うアニメビギナーなあなたに、アニメの“取捨選択のコツ”をアドバイスします。

 まず、ビギナーに多いのは「1話切りしてあとで後悔したくない。でも何話まで観ればいいのか判断に困る」という意見。ネットなどでは「アニメはとりあえず3話まで」とよく言われていますが、筆者の経験でいうと、よほど相性が合わない作風でもないかぎり「とりあえず4話までは観る」というのが後悔しないポイント。筆者の見解としては、1本のアニメを起承転結で言うと、3話はまだ“起”の部分なのですが、4話からは新キャラクターが登場するなどと言った展開が見られる“承”の部分にかかわってくることが多い。というのも、大体の深夜アニメは1クール(12~13話)構成なので、序盤の段階でキャラや作画レベルなどのヴィジュアル面での魅力や、作品の世界観や方向性を打ち出すのがセオリーで、だから4話がある程度視聴継続の目安になるんです。ただしごく稀なケースですが、『のうりん』の監督でもある大沼心などといったスロースターター型な監督が手がけたアニメの場合、4話以降から抜群に面白くなるパターンもあるので、中盤からのネット評判のチェックが欠かせなかったりします。

 さらに「なんか色々選ぶことが面倒くさい」というズボラなあなたは、自分の好みの傾向(ストーリー派orヴィジュアル派など)をガッチリ固めておくのがテでしょう。好みでないものをバッサリ除外していけばいいだけなので、選択自体が楽になるはずです。

 今年の夏アニメの傾向はというと、例年と比べてガールズライフものと女性向けジャンル(女性向けラノベ原作、少女漫画原作、女性向けゲーム原作、BL系漫画原作)が多い印象。『けいおん!』の大ヒット以降、ガールズライフものはテッパンジャンルで、ゆるふわ系と呼ばれるキャラ萌え重視の作品が多く作られました。それに対して今期のガールズライフもの(『ヤマノススメ セカンドシーズン』、『普通の女子高生が【ろこどる】やってみた』、『ハナヤマタ』)は一味違う方向性のものが目立ちます。従来のキャラ萌えに成長ドラマがプラスされ、それぞれのストーリー性の強い導入部が印象に残りました。このテの作品について評すると、あまりにも保守的な作風から「美少女たちのヌル~い日常をヌル~く鑑賞するアニメ」などと揶揄されることもありましたが、乱造されたからこその王道路線回帰とでもいえるでしょうか。今期は、今まで食わず嫌いで敬遠してきた人にこそ、オススメしたい良作が揃っているような気がします。
(文/バレル中澤)

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